既存環境を最大限に活用したブティック - 大阪府のアパレルのデザイン施工事例

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Boutique C - 店舗・施設情報

大阪府豊中市西緑丘1-1-31 Crice Nikko緑丘3階

業種
設計・施工範囲
施工前の物件状態 スケルトン
建物面積 25.2坪(83㎡)
地域
最寄り駅 大阪モノレール 少路駅
竣工日 2022年3月31日
設計・施工費(税込) 720万円
工事項目
  • 空調工事(管工事)
  • 防災工事(消防施設工事)
  • 電気工事
  • 給排水工事(管工事)
  • 天井工事(内装仕上工事)
  • 壁工事(左官工事)
  • 床工事(内装仕上工事)
  • 造作家具工事(内装仕上工事)
  • 解体工事(解体工事)
  • 仕上工事(内装仕上工事)
イメージ

この店舗・施設を
手掛けた会社からのメッセージ

株式会社クルールが運営するネットショップ『Seven fairy』の実店舗の計画です。『Seven fairy』は40代からの体型の崩れや変化をカバーする国内外の服飾のセレクトをコンセプトとし、この度リアルにカスタマーとの関係性を育める店づくりを求めていらっしゃいました。

SNSの活用やインターネット販売を通じて、地域や距離関係なく様々なカスタマーとの従来の関係性があること、そして既存テナント内の状況を最大限活用したいという要望をもとに、デザインしすぎずにネットショップの延長線上にある実店舗の在り方を探りました。

検討を重ねて、諸室を機能的に配した上で、既存のコンクリート現しの色味と雰囲気を「徹底的に引き継ぐこと」、ビル側にて工事されていた既存天井をむやみに撤去せずに、材料に分解して「再利用する」方針とすることで、ショップのコンセプトに従い、成長の過程で店内のレイアウトや商品の変化に適応するように開放的な”がらんどう”を環境配慮の上、デザインすることとしました。

ブティック内の空間はグレー色に統一する中で、既存コンクリート壁と諸室を仕切る間仕切りボード壁は塗装色の彩色や艶を変えることで色の奥行きをつくり出し、ダクトレールなど内部に現れる各種器具や造作物の色味にも統一したルールにより配しました。

一般的に、既存テナント内に新たに事業性を踏まえたデザインを施す場合、一度スケルトン状態(構造体以外を全解体する)にするケースが多いですが、この計画では「既存材をできるだけ使う」を設計ルールに加え、既存の設備やダクト・配線はそのまま活かし、天井ボード材、吊りボルトなども可能な限り再利用しています。既存天井材を丁寧に取り外すことから始まり、各材の数量を把握した後にそれらをできるだけ使うよう現場進捗と並行してデザインを検討するというインタラクティブな進め方により廃棄物量を重量比で約65%抑えることができました。

  • メラーキテクチャアーキテクツ建築研究所

    本社:大阪府大阪市中央区谷町6-3-25 LOK2F-3

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