中国深セン空港の国内線ターミナル保安検査場を抜け、100mほど歩いた先の飛行機搭乗口付近に行くと巨大な吹き抜けエリアが現れます。かつてはここに小さなお土産ショップが数店と出発を待つためのベンチが整然と並ぶスペースがありました。今回この場所にMUJI to Go店舗を中心として待合スペースを含めた共用部全体をMUJIがプロデュースし、食堂、オフィス、休憩、プレイスペースといった機能も併せ持った複合施設として生まれ変わらせる計画が行われ、我々はその設計に携わらせて頂きました。環境全体の構造となる梁柱に国内産の間伐材を使用しており、什器や照明、家具といった各機能はすべてこの木材の梁柱を支柱として計画されました。空港の硬く無機質な環境に対して、木材の柔らかく暖かい印象が突如として広がり、この対比関係が空港としてはある種の異質な光景に映るとともに突然現れた賑やかな集落のようにも感じられます。空港待合スペースにおける時間の過ごし方が、ただ飛行機を待つということだけではなく、環境によって新たな発見や刺激を得られる時間になれば良いと考えました。
中国深セン空港の国内線ターミナル保安検査場を抜け、100mほど歩いた先の飛行機搭乗口付近に行くと巨大な吹き抜けエリアが現れます。かつてはここに小さなお土産ショップが数店と出発を待つためのベンチが整然と並ぶスペースがありました。今回この場所にMUJI to Go店舗を中心として待合スペースを含めた共用部全体をMUJIがプロデュースし、食堂、オフィス、休憩、プレイスペースといった機能も併せ持った複合施設として生まれ変わらせる計画が行われ、我々はその設計に携わらせて頂きました。環境全体の構造となる梁柱に国内産の間伐材を使用しており、什器や照明、家具といった各機能はすべてこの木材の梁柱を支柱として計画されました。空港の硬く無機質な環境に対して、木材の柔らかく暖かい印象が突如として広がり、この対比関係が空港としてはある種の異質な光景に映るとともに突然現れた賑やかな集落のようにも感じられます。空港待合スペースにおける時間の過ごし方が、ただ飛行機を待つということだけではなく、環境によって新たな発見や刺激を得られる時間になれば良いと考えました。