ホテル・旅館の内装工事の費用相場【2025年最新版】

新型コロナウイルス感染症の流行により大きな打撃を受けた宿泊業界ですが、2022年以降は徐々に回復。
国内旅行の活性化やインバウンド需要の高まりを受け、新規ホテルの建設も増加傾向にあります。
今回はそんなホテル・旅館の内装工事費用相場について、詳しく解説していきます。
ホテルの内装工事費用は、ホテルの規模や立地、デザイン、素材などによって大きく変わるため、一般的な目安として参考にしてください。

ホテル・旅館の種類と内装工事費用相場について

ホテル・旅館の内装工事の費用相場はホテルの規模や種類などにもよりますが、一般的に坪単価100万～150万円程度が目安になります。
シンプルな内装のビジネスホテルなら坪単価50万円くらいから、ラグジュアリーな高級ホテルの場合は坪単価250万円からと、内装にどのくらい手をかけるかによって大きく異なります。
それぞれのホテルの特徴と内装工事費用の相場は次のとおりです。

ビジネスホテル

駅近や都市部に多く、利便性が高いビジネスホテルは、出張や旅行の拠点として利用しやすいように宿泊費がリーズナブルな価格に抑えられているのが特徴。都市部にあるため、周辺には飲食店や商業施設も充実しており、食事や買い物にも困りません。

客室はシンプルで機能的なデザインが多く、ビジネス客向けにWi-Fiやデスクなどの設備が充実しています。また、ベッドルームやバスルームも清潔で快適に整えられています。
内装工事費用の坪単価は50万～150万円程度です。

シティホテル

シティホテルは観光客からビジネス客まで幅広い客層に対応できるように、機能性と快適性を備えた宿泊施設です。客室はビジネスホテルよりも広めに設計されていることが多く、ゆったりくつろげる空間が提供されています。またアメニティや設備も充実しており、快適に過ごすことができます。

館内にレストランやバー、宴会場、会議室などを備えていることが多いのも特徴。宿泊客の食事や休憩だけでなく、ビジネス利用やイベント開催などさまざまな目的で利用されています。
内装工事費用の坪単価は150万～200万円程度でしょう。

リゾートホテル

リゾートホテルはその名の通り、リゾート地での滞在を目的とした宿泊施設です。海や山など自然豊かな場所に立ち、美しい景色を眺めながらリラックスできることが最大の魅力です。

ホテルの敷地は広く、敷地内にプールやスパ、ゴルフ場などを備えているところも多く見られます。客室も広々としており、自然素材を取り入れた内装や快適なベッドなど、リラックス感を重視した設計になっています。
内装工事費用の坪単価は150万～250万円程度です。

旅館

旅館は和をモチーフとした内装建築が特徴です。障子や畳、ふすまなど、日本の伝統的な素材やデザインを取り入れた客室は温かみがあり、やすらぎと落ち着きを感じさせる空間に仕上がっています。
露天風呂などの入浴設備が充実しているところが多く、心身ともにリフレッシュできる宿泊施設です。

また食事が付いたプランが多く、仲居が部屋まで来て食事や寝床の準備をするなど、おもてなしのサービスがついているのが特徴。そのため、宿泊費は高めに設定されていることが多いでしょう。
内装工事費用の坪単価は150万～250万円程度です。

ラグジュアリーホテル

最高級の設備とサービスで「非日常」を提供するのがラグジュアリーホテル。内装には大理石や高級絨毯など、厳選された高品質な素材をぜいたくに使用し、上質な空間を演出しています。
また、アート作品や間接照明などを効果的に配置することで、美術館のようなこだわりのあるインテリアを実現しています。

館内にはレストランやバーのほか、フィットネスセンターやスパ、ブティックなど、多種多様な施設を備えており、ホテル内でさまざまな体験ができるのもラグジュアリーホテルの魅力です。
内装工事費用の坪単価は250万～350万円程度と、すべてのホテルの中でもっとも高くなっています。

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ホテル・旅館の内装工事費用の内訳

ホテル・旅館の内装工事にかかる費用の内訳には、デザイン・設計費や内装工事費、設備工事費などがあります。 金額の目安はホテルの種類や規模などによって変わりますが、ここではビジネスホテルの改修工事を例にご紹介します。

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ホテル・旅館の内装デザインを成功させる5つのコツ

ホテル・旅館の内装デザインを成功させるために、押さえておくべきポイントを5つご紹介します。

1. コンセプトとターゲット層を明確にする

ホテル・旅館のコンセプトとターゲット層を明確にすることで、デザインの方向性を具体的に設定することができます。
たとえばビジネスホテルであれば機能性や利便性を重視したデザインが求められ、リゾートホテルなら非日常感やリラックス感が重視されます。
コンセプトに沿った内装デザインにすることで、ホテルの個性を際立たせることができ、お客様に安心感と好印象を与えます。反対にコンセプトと内装のイメージがマッチしていないと、不信感を与えてしまうため要注意です。
内装デザインの方向性が決定すれば、予算の配分やスケジュール管理などもスムーズに進めやすくなるでしょう。

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2. 快適に過ごせる空間づくり

ホテル・旅館は宿泊して疲れを癒す場所です。そのため、「快適に過ごせるかどうか」が何よりも重視されると言っても過言ではないでしょう。
たとえ狭いホテルであっても、内装デザインで快適性を向上させることは可能です。高品質な家具や清潔感のある設備、快適な空調、調光できる照明などにより、お客様にリラックスできる時間を提供することができます。

3. 清潔感を保てる内装

どんなにオシャレな内装でも、清潔感がないと台無しです。常に清潔に保つためには、清掃しやすい内装にすることが大切です。
ホテルのカーペットやクロスには汚れやニオイが付着しやすく、一度ついてしまうと落としにくいというデメリットがあります。そこで最近ではセラミックタイルが注目されています。

セラミックタイルは粘土や石などを高温で焼き固めたタイルのこと。天然石のような質感を表現することができ、メンテナンス性にも優れています。
一般的なタイルに比べると高価ですが、清掃費などランニングコストを考えると優位性があると言えます。

4. 非日常感を大切にする

お客様がホテルや旅館に求めるものは、日常から離れた特別な時間です。だからこそ、内装にも非日常感が味わえる工夫が必要です。
たとえば、ベッドに寝転びながらオーシャンビューが楽しめるベッドルーム、ヒノキの香りに包まれるお風呂、アンティーク家具やヨーロピアンテイストのバスタブなど、自宅では体験できないような内装を取り入れてみましょう。

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5. 信頼できる業者に相談する

ホテル・旅館の内装工事は専門的な知識や技術が必要となりますので、ホテルの内装実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。
また、内装工事を依頼する際は必ず複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。

【まとめ】ホテル・旅館の内装工事費用を抑えるには

ホテル・旅館の内装工事費用についてお伝えしました。ホテルの種類やグレードによって異なるとはいえ、総額で数百万から数千万の金額がかかります。
少しでも費用を抑えたいという方のために、内装工事費用を抑えるためのポイントをご紹介します。

予算の上限を決めておく

見積もりを依頼する前に、予算の上限を決めておくことはもっとも大切です。
最初に上限を決めておけば、何を優先すべきかの順番がつけやすくなるため、費用が不要にかかりすぎるのを防ぐことができます。

複数の業者から相見積もりを取る

ホテルや旅館に限りませんが、内装工事を依頼する場合は複数の業者から見積もりを取り、比較することが大切です。
また、項目や金額に不明点があれば、その都度確認するようにしましょう。

デザイン・素材の見直しをする

装飾が多いほど費用が高くなりますので、シンプルなデザインにすることで費用を抑えられます。
また既存の家具を再利用したり、素材を見直すことでもコストをカットできます。
内装デザインや素材はホテルの魅力にも関わってくる部分ですので、お金をかける部分とかけない部分でメリハリをつけることが大切です。

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