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執筆者:古川原
アパレルショップにおける内装デザインは、他の業種よりも集客や売上に与える影響が大きい重要なポイントです。
ショップの改装やリニューアルなどで内装デザインを考える時、どのような点に着目して計画するべきでしょうか。 今回は内装やレイアウトの注意点など、アパレルショップの内装デザインを考える上で知っておきたい6つのポイントをまとめました。
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1.しっかりとコンセプトを決める
アパレルショップの内装デザインは、ブランドのコンセプトを一目で伝え、顧客の購買意欲を促進する役割があります。
並んでいる商品と店舗デザインの雰囲気を統一することで、よりブランドの持つ世界観や魅力が伝わりやすくなります。
そのアパレルショップで、どういう商品を、どういったターゲット層に販売したいのか。また、価格帯や、セールスポイントはどこか、といった内容をまとめておきましょう。
ブランドのコンセプトをしっかりと固めておくことで、内装に使うカラーやインテリアを選びやすくなり、ショップのデザイン設計がスムーズに進行できます。
2.外からの視線を掴むディスプレイ
アパレルショップのショーウィンドウは、通行人や顧客の関心を引き付け、ブランドのイメージを伝える大切な要素です。
いつも同じディスプレイにならないように季節のテーマに合わせて変化をつけたり、売れ筋の商品のポイントをアピールして、通行人が立ち止まって店内を覗きたくなるようなディスプレイを目指しましょう。
3.購買意欲を高めるレイアウト
アパレル商品はビジュアルで訴えかける魅力が大きいので、陳列方法は特に重要です。
効果的なディスプレイの方法をいくつかご紹介します。
シーズンやカテゴリでグループ化する
トップス、ボトムス、アクセサリーなどアパレル商品のカテゴリーだけでなく、季節のテーマやトレンド、イベントに合わせてストーリー性をもたせたディスプレイを行うと、顧客に商品の魅力や使い方、使用シーンをイメージさせることができます。
注目されるエリアを作る
ショップの入口や店内の中央に、新商品やそのシーズンの主力となるアパレル商品を目立たせるスペースを設けた内装レイアウトもアパレルショップには多く見られます。 特別感を出すために周囲の空間に余白をもたせたり、照明や高さの変化を取り入れて視覚的に興味を引くようなデザインを意識しましょう。
カラーコーディネートを意識する
似た色合いやトーンのアパレル商品をグループ化して見せることで、統一感やバランス感が生み出され、内装デザインで作り上げた雰囲気をさらに魅力を高めることができます。
ディスプレイにアクセントが欲しい場合は、カラフルな小物やアクセサリー、造花などを取り入れるのもおすすめです。
4.顧客が滞在しやすい空間づくり
一般的にアパレルショップでは、顧客の滞在時間が長いほど、売上も上がりやすいと言われています。
靴を陳列したコーナーには腰掛けたり荷物を置ける椅子を用意したり、家族連れや主婦が多い店舗ならベビーカーで通りやすい通路や広い試着室を用意するなど、商品やターゲット層に合わせた利便性と快適性を考慮した内装デザインが大切です。
また、顧客が快適に商品選びを楽しめるように、適切な明るさの照明や適度な音量のBGMといったポイントにも気を配りましょう。
5.見つけやすいレジの配置
レジは顧客が迷わずに見つけることができて、アクセスしやすい位置に配置することが望ましいでしょう。
視認性が良くわかりやすい場所に配置することで、迷うこと無くレジにたどり着いてもらうことができます。
レジの周辺にスポット照明を使用したり、天井から案内を下げるなどして、ひと目で見つけやすいように内装で工夫するのもおすすめです。
ショップ入り口近くにレジを配置すると、顧客が商品を選びながら店内を回遊し、最後に支払いをして帰るというスムーズな動線にすることができます。
アクセスがしやすいショップの中央にレジを配置する場合は、混雑時にも列がスムーズに形成され、待ち時間を抑えやすくなります。 また、レジ周辺の商品を顧客が目にする機会を増やすことができるメリットもあります。
6.バックヤードの設計
アパレルショップの内装デザインを考える時、見落としがちなのがバックヤードです。
アパレルショップのバックヤードは、主に商品の受け入れや保管・在庫管理を行う場所で、店舗の運営や顧客へのサービスを円滑に行うためにも大事なエリアです。
通販を行っていたり、店舗以外に自社倉庫をもつアパレルショップであれば、梱包・出荷作業を行う作業スペースにもなります。
スタッフがスムーズに商品を取り出せるように、効率的に商品管理を行える収納と、作業に支障のないスペースが確保できるような設計を考えましょう。
また、内装デザインをブランドに合わせたイメージで統一していても、商品の入ったダンボールや作業道具、作業するスタッフの姿がフロアから見えてしまうと、折角作り上げたアパレルショップの雰囲気を損ねてしまいます。
扉やカーテンで区切るなどして、フロアのお客様からの目につかないようにする配慮も必要です。
まとめ
今回は一般的なアパレルショップの内装デザインにおいて重要になる6つのポイントをご紹介してきましたが、物件の立地やブランドのターゲット層、取り扱うアパレル商品によって求められる条件は多少異なってきます。
失敗しない内装デザインを考えるためには、ぶれないコンセプトを持つことが大切です。
ショップのコンセプトがしっかりしていれば、色やインテリアの絞り込みもしやすく、必要となる設備や内装レイアウトも自ずと浮かび上がってきます。
まずは自社のアパレルブランドとターゲット層をしっかりと分析して、そこから最適な内装デザインを考えてみましょう。
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記事の監修・執筆者
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株式会社ライフワン 古川原
保有資格:
・2級建築士/
・第2種電気工事士/
・一般建築物石綿含有建材調査者/
・石綿作業主任者店舗設計施工.com運営担当の古川原です。施主様、店舗デザイン・内装工事・建築工事会社様にも満足いただけるよう皆様をサポートさせていただきます。
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