集客力の高い店舗入り口の特徴。入りやすい飲食店を設計するコツ

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記事の監修・執筆者:古川原

集客力の高い店舗入り口の特徴。入りやすい飲食店を設計するコツを解説

飲食店の入口の設計・デザインは、新規顧客の獲得に大きく影響します。皆さんも初めて行くお店で、何となく入りにくいなと感じたことがあると思います。
人はどんなところを見て、そのお店に入りやすい・入りにくいと感じるのでしょうか。この記事では、集客力の高い飲食店の店舗入り口を設計するコツをご紹介します。

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初めてでも入りやすい飲食店にするコツ

初来店のお客様は、まだあなたのお店で料理を食べていないので味を知りません。味を知らないお客様にどうやって入店してもらうのか、入りやすいお店にするためのコツを5つご紹介します。

1.店内の様子が外から見えるようにする

入店しやすい店舗は、中の様子が外から見える設計になっていることが多いです。
路面側の壁がガラス張りになったお店や、窓や入口などの開口部が広く取られているお店は、中の様子が外からも見えるため入店時の心理的な負担を和らげます。
ほかにも、テラス席を設置したりドアを開けておくだけでも効果的です。

店内の様子が外から見える

窓があっても店内が薄暗いと入りにくい印象を与えますので、照明にも気を配りましょう。
お客様はいったんお店の中に入ると、そこがイメージと違うお店であっても引き返すことが困難です。そのため、安心して入店できるお店であることをアピールする必要があるのです。

2.提供しているメニューや営業スタイルを明確にする

人は初めて入る店舗でも失敗したくないと考えますので、食べたいメニューがあるのかはもちろん、ボリューム感や見栄え、味のイメージなど、あらゆる情報が入り口で開示されているお店を好みます。
入り口ですべてのメニューを開示する必要はありませんが、おすすめ商品やランチセットなど、目玉となるメニューは写真やイラスト付きで掲示すると、お客様が他のメニューのイメージもつかみやすくなるでしょう。

目玉となるメニューは写真やイラスト付きで掲示

また、居酒屋やバーではノンアルコールメニューがあるかどうかの情報も入店の判断基準になります。条例によって定められていることがある「禁煙・喫煙」の表記も必要です。
さらに「ちょい飲み歓迎」や「カフェだけのご利用もOK」などの文字があると、食事をされないお客様にも入店のハードルを下げる効果があるのでおすすめです。

3.価格帯のイメージをつかみやすくする

どんなに魅力的なメニューがあったとしても、価格帯が分からない店舗は入りづらいお店ナンバーワンともいえます。
こちらもメニュー同様すべて明記する必要はないですが、代表的なメニューの価格を看板などで示してあげるとお客様が入りやすいと感じてくれます。
価格の入ったメニュー表をお店の入口付近に置くのも効果的でしょう。

4.店舗の周囲や入り口を清潔にする

飲食店にとって清潔感があることは絶対条件です。誰しも不衛生なお店で飲食したくありませんよね。
お店の清潔さをアピールするためには、入り口付近のゴミや枯葉を定期的に掃除する、窓ガラスを拭く、看板やのれん、メニュー表などが色褪せていたら交換する、花や植木がしおれないように手入れするといった普段からのお手入れと清掃が大切です。
店舗入り口や外観がきれいに清掃されたお店は、中もきれいなお店であることが窺い知れるので入店しやすいでしょう。

5.明るく温かみのあるデザインを意識する

木製のドアやオレンジの明かりなど、明るく温かみのある入り口・ファサード(建物正面の外観)のデザインは、お客様が親しみを感じるので好まれやすいと言えます。
ファサードには自然の素材を使ってリラックスできる雰囲気を演出すると効果的でしょう。

飲食店の入り口に求められる役割とは

入店しやすさを考える前に、飲食店の入り口に求められる役割について改めて解説します。
飲食店の入り口は、多くの人の目に止まる設計・デザインでないといけません。偶然近くを通りがかった人が、お店に気づかなければ入店のチャンスを逃してしまいます。

通りがかりに入ってくるお客様を「流動客」と呼びます。流動客をお店に呼び込むためには、看板やメニューボードを歩いている人に見つけてもらいやすいように、歩く方向や目線を考えて設置することがポイントです。
また、店の入口に立ったときに店内の奥まで見渡せるように設計しておくと、お客様が中を確認しやすく入店する動機につながります。

さらに、店舗入り口やファサードはどのようなお店なのかを直感的に分かるようにデザインすることを心がけましょう。周囲の風景とのバランスや、コンセプト・ターゲットとの適合性を考えることも重要です。

入り口・ファサードのデザインについては、こちらの記事も参考にしてください。
魅力的な店舗入り口・ファサードをデザインするための5つの条件

まとめ

初めてのお客様でも安心して入店できる店舗かどうかを、お客様目線でチェックしてみることをおすすめします。
入り口や看板に汚れがないか、中の様子を外から確認できるか、メニューや価格などの情報が適切に開示されているかなど確認して、お客様が安心して入店できる店舗入り口を設計してみましょう。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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