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記事の監修・執筆者:古川原
店舗の内装工事は、一般的に工務店や施工会社へ依頼をします。
見積もりを取り、内容をすり合わせて正式に発注し、工事、完工という流れになりますが、慣れている施主の方ばかりではありません。慣れていない方は、見積もりの見方に迷ったり、注目すべきポイントが分からないことも多いはずです。
費用面ばかりを気にしてしまって後悔するケースも多いため、店舗の内装工事において注意したいポイントや知っておいた方がいいことをまとめました。ぜひ参考にしていただければと思います。
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1.内装工事の見積もり依頼をする時の注意点
内装工事の見積もりは内訳が複雑かつ高額になりやすいこともあり、時間がかかることもあります。またWEB上で完結する比較的ざっくりとした無料見積もりから、現地調査を経て出される詳しい有料見積もりまで、一口に見積もりと言っても会社により様々。
依頼する会社がどんな見積もりを出してくれるのかは、事前に確認しておきましょう。
相見積もりを取る
内装工事に限りませんが、必ず複数の会社に見積もり依頼をしましょう。これを相見積もりと言います。ややくだけた場面などでは、略して「あいみつ」と言うこともありますね。
相見積もりを取ることで、依頼する内装工事の適正な価格が見えてきます。
同じ条件で見積もりしてもらう
相見積もりを取るのは、施工会社を比較してより良い内装工事にするためです。A社とB社で依頼内容が違う、となると見積もり内容も比較できなくなってしまいます。依頼時の条件は同じにしておきましょう。
見積もりが返ってくるまでの期間もチェック
相見積もりをして、各会社から見積書が返ってくるまで何日かかったかも比較材料です。即時で見積もりが返ってくることはまずありませんが、会社によって早い、遅いの違いはあるものです。
他と比較してあまりにもレスポンスが遅い会社は、工事に入ってからの対応速度にも不安が残ります。価格だけでなく、対応のスピードも見ておくことをおすすめします。
2.内装工事の見積書の見方、項目について
業種や店舗により必要な内装工事は違ってきますし、見積もりを出す会社によって形式も異なります。そのためここでは、店舗の内装工事でよく見られる見積項目をいくつかご紹介したいと思います。
内装工事見積書の項目例
- 設計費
- 設計監理費
- 解体工事費
- 軽鉄工事費
- 防水工事費
- 建具工事費
- 左官工事費
- 塗装工事費
- 電気設備工事費
- 給排水設備工事費
- 空調設備工事費
- 換気設備工事費
- サイン工事費
- 雑工事費
- 処分費
いくつか、と言いながら多いではないかと思われそうですが…内装工事では実際にはもっと見積項目が多いこともよくありますし、これらの項目がさらに細分化されることも多いです。
解体、塗装、電気設備といった項目はなんとなく想像がつく方も多いと思いますが、見慣れない項目名もあるのではないでしょうか。内装工事でよく見る項目の例としては次のようなものがあります。
軽鉄工事…店舗の天井、壁などの骨組みを作る工事。軽鉄は軽量鉄骨のことで、Light Gauge Steel(軽い規格の鉄骨)という英語になることから、LGS工事と書かれることもあります。軽天工事とも呼ばれます。
サイン工事…案内看板、表示などの工事のことです。内装におけるサインというと、オフィス内の壁に掲示する会社ロゴやお手洗いの表示などが分かりやすい例です。
見積書を初めて見る方は、何が何やら混乱してしまうかもしれません。あいまいなまま進めてしまわないよう、見積書を提出した業者としっかり話し、意思疎通をしておくことが大切です。
まとめ
内装工事の見積もりは項目数も多いため、少し長い記事になってしまいました。まだまだご説明しきれないことはたくさんあるのですが、ケースバイケースとなるものも多いですし、詳細は実際のやり取りの中で都度確認していく方が良いでしょう。
この記事では、初めはとっつきにくい内装工事の見積もりについて、少しでも方向性をつかんでいただけたらと思っています。参考になれば幸いです。
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記事の監修・執筆者
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株式会社ライフワン 古川原
保有資格:
・2級建築士/
・第2種電気工事士/
・一般建築物石綿含有建材調査者/
・石綿作業主任者店舗設計施工.com運営担当の古川原です。施主様、店舗デザイン・内装工事・建築工事会社様にも満足いただけるよう皆様をサポートさせていただきます。
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