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記事の監修・執筆者:古川原
店舗で電子機器や調理家電を使う際に「ここにコンセントがあれば…」あるいは「コンセントが足りない」と思ったことはありませんか?
コンセント増設くらいならDIYできるかもと思いがちですが、ちょっと待った!実はコンセント増設には資格が必要です。
今回はコンセント増設について、費用相場や注意点、必要な資格などについてまとめました。
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1.コンセント増設をDIYしてはいけない理由
コンセントの増設は電気工事であり、電気工事士の資格が必要です。もし無資格者が電気工事を行った場合は違反となり、「3万円以下の罰金または3ヶ月以下の懲役」が科せられます。
また、電気工事には火災や漏電・感電のリスクもありますので、資格がない人は絶対にDIYしないでください。
2.コンセント増設に必要な資格
コンセントを増設するには電気工事士の資格が必要です。第一種と第二種があり、どちらも電気設備の工事や取扱いに必要な国家資格です。
特に第二種電気工事士はスイッチやコンセントを増やしたり、電気設備の移設や増設をしたりできるなど有用性が高いわりに取得ハードルが低いため、人気の高い資格となっています。
3.コンセントの種類
ふだん何気なく使っているコンセントですが、3種類あるのをご存じでしょうか?
日本のコンセントには単相100V、単相200V、三相200Vの3タイプがあります。単相(たんそう)は家庭用、三相(さんそう)は業務用で、私たちがよく見かける差込口が2つあるコンセントは家庭用の単相100Vタイプになります。
単相200Vタイプはエアコンやオーブンレンジなど、ハイパワーを必要とする家電に使われます。一方、業務用の三相200Vタイプは差込口が3つあるのが特徴で、工場やショッピングモールなど、より大きな電力を必要とする場所に設置されます。
4.コンセント増設の依頼先は?
お店のコンセントを増設したい場合は、電気工事士の有資格者がいる専門業者に依頼しましょう。
コンセントを増設するには、新規の分電盤から配線を引く方法と、既設のコンセントから配線を引く方法の2種類があります。
また、配線工事には壁の中を通す隠蔽(いんぺい)配線と、露出させる露出配線があります。露出配線の方が工事は簡単ですが、見栄えを考えると店舗では隠蔽配線の方がおすすめです。
5.コンセント増設の費用相場
コンセントの増設費用は5,000円程度~数万円程度で、工事内容によって異なります。
コンセントのない場所に分電盤から専用の配線を引いて新たに設置する場合は、15,000円~30,000円程度が相場となります。
一方、すでにあるコンセントから配線を分岐させる場合は、分岐元との距離にもよりますが12,000円程度で済むケースもあります。ただし、遠くなればその分高くなる点と、使用できる電力量に制限がある点には注意が必要です。
6.コンセントを増やすときの注意点
コンセントを増設する際は以下の内容に注意して依頼しましょう。
消費電力が高いものを差すときは電力が足りるかどうかチェック
コンセントの電力が足りないとブレーカーが落ちたり、火災になったりするリスクがあります。
お店のレイアウトやスタッフの導線も考慮する
コンセントを増設することで、配線コードが引っ掛かったり邪魔になったりしないか確認しておきましょう。
今後増える可能性がある場合は少し多めに増設しておく
まとめて工事すれば工期が短く済み、費用も安く済む場合があります。
まとめ
コンセントの増設について必要な資格や費用相場、注意点について解説しました。
コンセントの増設は電気工事に当たりますので、無資格者がDIYすることは電気工事法で禁じられています。また、火災や漏電・感電などのリスクも大きいため、有資格者や専門業者にご依頼ください。
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記事の監修・執筆者
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株式会社ライフワン 古川原
保有資格:
・2級建築士/
・第2種電気工事士/
・一般建築物石綿含有建材調査者/
・石綿作業主任者店舗設計施工.com運営担当の古川原です。施主様、店舗デザイン・内装工事・建築工事会社様にも満足いただけるよう皆様をサポートさせていただきます。
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