飲食店がスケルトン天井にした場合のメリット・デメリット

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記事の監修・執筆者:古川原

飲食店がスケルトン天井にした場合のメリット・デメリットを解説

最近カフェなどで見かけるスケルトン天井。開放感があっておしゃれだからと、自分のお店もスケルトン天井にしたいと考えている人は多いと思います。
ですが、飲食店がスケルトン天井にすることで思わぬ事態に発展することも。
後悔しないためにも、飲食店がスケルトン天井にした場合のメリット・デメリットをよく理解した上で施工するようにしましょう。

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1.スケルトン天井とは

天井には通常、ボードが貼ってありますが、これらの内装を無くしてコンクリートの躯体や配管・配線などがむき出しになっている状態を「スケルトン天井」と呼びます。
店舗のほか、オフィスやマンションなどでも最近人気が高い天井デザインです。

2.飲食店がスケルトン天井にするメリット

開放感が出せる

スケルトン天井の一番のメリットは開放感が出せることです。通常のボード天井に比べて天井が50~100cmほど高くなるため、空間に余裕が生まれて広さを感じられます
広々とした空間を演出できるため、ゆったり過ごしたいカフェなどに向いています。

デザイン性に優れている

むき出しのコンクリートや配管は近代的でおしゃれな印象を与えます。
お店の雰囲気をスタイリッシュでカッコいいイメージに仕上げたい方には、スケルトン天井が向いているでしょう。

デザイン性に優れている

3.飲食店がスケルトン天井にするデメリット

空調が効きづらい

スケルトン天井は通常のボード天井に比べて天井が高くなる分、空間容積が増え空調が効きづらくなります。
また、断熱材などもないため、外気の影響を受けやすい点も空調効果を下げる原因に。電気代がかさんでしまうことも覚悟しないといけません。

コスト(工事費)が余分にかかる

通常のボード天井をリノベーションによってスケルトン天井にする場合、天井の内部には配管や配線が詰まっていますので、それらを束ねたり移設したりする工事が必要です。
また、古いビルでは天井材にアスベストを使っているところもあり、その場合はアスベストが飛散しないように別途工事が必要になります。

さらに、何らかの理由で退去することになった場合、元の状態に戻す原状回復工事が必要になります。スケルトン天井にはこれらの費用が余分にかかることを忘れてはいけないでしょう。

ほこりなど衛生上の問題

飲食店がスケルトン天井にする一番のデメリットは衛生上の問題です。むき出しになった配管や配線はほこりが溜まりやすく、掃除しにくいでしょう。
ほこりが落ちてくることを考えると、飲食店など衛生管理が必要なお店にはスケルトン天井は向いていないかもしれません。あらかじめ掃除などメンテナンスのことも考えた施工が必要になります。

音が反響しやすい

天井に貼ったボードは音を吸収する役割も担っています。むき出しのスケルトン天井は音が反響しやすくなる可能性があります。

室内が暗くなりがち

天井が高くなると照明までの距離も伸びるため、明かりが届きにくくなり暗く感じてしまうかもしれません。
天井を明るい色で塗装したり、照明を工夫したりすることで回避できます

まとめ

最近流行りのスケルトン天井はおしゃれで開放的な印象を与えますが、メンテナンスやコストの面で負担がかかります。
飲食店がスケルトン天井にする場合は、これらのデメリットもしっかりと確認しておきましょう。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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