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記事の監修・執筆者:古川原
飲食店開業となると、内装のデザインは非常に重要です。
内装にこだわりたいとお考えの方が多いことはもちろん、SNS隆盛の現在、魅力的で写真を撮りたくなるような内装は必須。機能性だけでなくデザイン性が求められるのが、現在の飲食店の内装です。
重要なのはどんな内装デザインにしたいかというビジョンですが、お客様のニーズに合ったデザイン、抑えるべきトレンドもチェックしておくことが、競合から頭ひとつ抜け出すための大きなポイントになってきます。
ここでは、内装デザイナーにビジョンを伝え、より良いフィードバックを受けながらデザインをすり合わせていくポイントを、5つに絞ってまとめていきます。
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1.飲食店のコンセプトをしっかり立てる
飲食店と一口に言っても、ジャンルもターゲットも雰囲気も千差万別です。
「ビジネスマンが出勤前と帰り道に立ち寄る、知的な雰囲気のカフェ」
「10代後半~20代前半の女性をターゲットにした、ゆめかわクレープ店」
「30代の男女が仕事終わりのディナーで訪れる、隠れ家的なイタリアン」
といったように、一言で説明できる店舗コンセプトを立てましょう。飲食店の内装デザインを考えるにあたっても、コンセプトは非常に重要です。
コンセプトを短くまとめられない時は
一言で希望の全てを言い表す必要はありませんから、安心してください。
デザイナーとの打ち合わせでは、もっと細かな要望を具体的に伝えていき、イメージをすり合わせていくことになります。ですから「一言では言い足りない」「一言で伝えきれない」と不安になる必要はないのです。次点の希望は次点の希望として区分けしておいて、打ち合わせが始まったら伝えていきましょう。
コンセプトを立てることを真っ先に挙げたのには理由があります。コンセプトを立てることで、作りたい飲食店においてもっとも大切にしたいイメージは何か?がよりはっきりと見えてくるからです。
このコンセプトが曖昧だったり、矛盾したものを抱えていると、デザイナーもそれにつられた内装デザインの提案しかできなくなってしまいます。
ストロングポイントを明確にコンセプトを立て、打ち合わせに臨むことが大切です。
2.導線設計・レイアウトを考えておく
飲食店の内装デザインは、インテリアとレジ、厨房という機能性を同居させる点が特徴。飲食店の内装デザインというと見た目のことを想像しがちですが、導線やレイアウト設計も大事な要素です。
お客様は入り口からお入りになり、心地よく過ごした後スムーズにレジでお会計を済ませて出ていかれます。
そして、店舗側は入ってこられたお客様にきちんと目が行き届き、自然な導線で食事を提供できるよう店内のレイアウトを設計する必要があります。厨房からホールへのバトンタッチや、片付けの際の導線。それから見過ごしがちなポイントですが、飲料のみの提供時の導線も考えておくと良いですね。
店内のレイアウトひとつで、お客様が飲食店に対して持つ印象や、店舗の雰囲気は大きく変わってきます。
もちろん、レイアウトを考える段階に至っていない場合もあるでしょうが、そういった場合でも、理想的なレイアウトの店舗情報をまとめておくと後々非常に役立ちます。
地道な作業ではありますが、こういった情報を持ってデザイナーとの打ち合わせに臨める方は多くはありません。逆に言えばこれらをしておけば、希望どおり、希望を超えた内装デザインを実現するにあたって、大変大きな武器となります。
3.内装におけるデザイン要素ごとに、考えのポイントをまとめる
店舗の内装デザインを、エリア、目的によりいくつかに分けることができる点は、飲食店の内装ならでは。要素ごとにまとめておくことで、デザイン設計がスムーズに進みます。
客席、厨房、バックヤードに分けて考える
飲食店の設計は客席、厨房、バックヤードに大別できます。分かりやすい例として、客席のポイントをまとめてみましょう。
客席はさらにエントランス、席、通路、手洗いに分けることができます。
この中の「席」を例に取ると、テーブルや椅子の配色や照明のテイスト・色合い、席からの眺め、席に座った時のゆとりの度合いなど、様々な要素に分けることが可能です。飲食店ですから、厨房の見え方なども考えたいですね。
非常に多岐にわたりますから、初めから全てを細かく設定することは難しいもの。ですが、1で立てたコンセプトにもとづいているか、どんな店舗に仕上げたいか?に照らし合わせながら、考えのポイントをまとめていきましょう。
4.資料を用意する
内装デザインは、ゼロから打ち合わせを重ねて作っていくものです。飲食店の店舗デザインや内装工事の実績が豊富でも、デザイナーや工務店はあくまで「施主のイメージを形にする手伝いをする」側です。
ですから、希望のイメージをより明確に伝える資料はとても大事です。
写真や画像を集める
資料といっても、きちんとした体裁の書類が必要なわけではありません。
イメージに合った既存店舗の写真やホームページ、雑誌の切り抜きなどを活用するのがオススメです。
写真は言葉で伝えることが難しいニュアンスを伝えやすいため、非常に重要です。同じ業種の飲食店以外でもかまいませんから、これぞと思うものを集めましょう。
ただし、写真や資料の数だけがあっても意味がありません。
「テーブルのレトロな雰囲気が良いので取り入れたい。ただし、高さは少し抑えたい」といったような、自分の希望が伝わるメモをつけておくとベターです。
自分で撮影した写真の場合は「2023年1月2日、飯田橋『○○カフェ○○店』にて」などの情報もできるだけ残しておきましょう。内装デザイン会社にとっては非常に有益な情報になり、後々の提案がスムーズになることがあります。
5.内装デザイナーを選ぶ理由を明確にする
飲食店の内装デザインを手掛ける設計事務所やデザイナーは、非常に多いです。その中から大切な自分の店舗デザインを任せる相手を選ぶわけですから、漠然と流れに任せていては納得のいくデザインを実現することは難しくなってしまいます。
- デザイン実績、設計実績
- 費用の安さ
- 話をして合うと感じるか
- 知名度
デザイナーを選ぶには様々な要因がありますが、自分は何を重要視したいか、それはなぜか?という理由をはっきりさせてからデザイナー選びに臨むことで、ブレない内装デザインへと近づきます。
まとめ
飲食店の内装デザインで成功するためのポイントを、5つご紹介しました。大きくまとめると、下準備が大切であると言えますね。
施主は依頼する側ではありますが、やり取りを実のあるものにするためには提案を受けるだけではなく、自分のビジョンをしっかりと持ち、それを説明できることがとても大切です。
今回まとめた5つのポイントをしっかりと抑え、理想の飲食店開業へ向かって進んでいきましょう。
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記事の監修・執筆者
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株式会社ライフワン 古川原
保有資格:
・2級建築士/
・第2種電気工事士/
・一般建築物石綿含有建材調査者/
・石綿作業主任者店舗設計施工.com運営担当の古川原です。施主様、店舗デザイン・内装工事・建築工事会社様にも満足いただけるよう皆様をサポートさせていただきます。
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