竣工とはどういう意味?今さら聞けない建築用語の基礎知識

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記事の監修・執筆者:古川原

竣工の意味や似た言葉との使い分けについて解説します。

建築用語の中には馴染みのない言葉がたくさん出てきます。その中でも比較的よく聞かれる「竣工」という言葉。実は読み方も意味もあまり知らない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。竣工と似た言葉で「着工」「落成」「完工」といった言葉もあります。
このページでは、竣工の意味や読み方、似た言葉との使い分けについて解説します。

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竣工とは

竣工は「しゅんこう」と読み、建築工事や土木工事が終了したことを意味します。
竣という漢字には「終わる」「出来上がる」「完成する」という意味があり、竣から始まる言葉には「竣工」「竣功(しゅんこう)」「竣成(しゅんせい)」などがあります。いずれも工事が終わる、建物が完成するといった意味を表しています。

竣工とは本来、工事が終わっただけでなく、完成した建物(外構含む)に不具合がないかをチェックする竣工検査まで終わり、施主が実際に使える状態になっていることを指している場合が多いので間違えないようにしましょう。

竣工と似ている言葉とそれぞれの意味

建築現場でよく使われる竣工に似た言葉をいくつかご紹介します。

1.着工(ちゃっこう)

着工

着工とは工事に着手する、つまり工事を始めるという意味です。工事を終える竣工とは反対の意味になります。
工事を始めるという意味で「起工(きこう)」も使われますが、起工は主に大規模な工事のときに用いられることが多いようです。

着工とみなされる工事には、杭打ち工事、地盤改良工事、山留め工事、根切り工事などがあります。それぞれの工事内容を簡単に説明します。

杭打ち工事…地盤が弱い場合に支持地盤まで杭を打ち込み地震などに耐えられるようにする工事のこと。

地盤改良工事…地盤に安定性を持たせるため、土質や地盤に人工的な処理を加えて改良する工事のこと。

山留め工事…地面を掘削した際、周囲の地盤や建物が崩れないように行う工事のこと。

根切り工事…建物の基礎工事を行う前に地面を掘削する工事のこと。

2.落成(らくせい)

落成

落成とは工事が終わって建築物が完成することを指し、竣工とほぼ同じ意味です。
竣工と落成の違いは、落成が主にビルや社屋といった公共の建物に対して使われることが多いということです。
また竣工は工事そのものが終わったときに使い、落成は工事が終わって建物が完成したときに使う、といった分け方がされる場合もあります。

3.完工(かんこう)

完工も工事が完了したことを表す言葉で、竣工との明確な違いはありません
人によっては、竣工は工事が終わることを指し、完工は付帯工事や工事後の雑務まで含めてすべてが終わったことを指すと言う人もいます。

まとめ

竣工、および竣工に似た言葉の意味と使い方を解説しました。
以上の言葉をざっくりと分類するとこうなります。

工事の始まりを表す言葉…着工、起工

工事の完了を表す言葉…竣工(竣功)、落成、完工

言葉の意味を理解し、シーンに合せて使い分けられるようにしておきましょう。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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