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執筆者:古川原
お客様が美容室(美容院)を選ぶとき、内装デザインは非常に重視されます。おしゃれでセンスの良い内装デザインの美容室なら、安心して自分の髪を任せられる気がしますよね。
しかし、おしゃれさだけにこだわって内装デザインを考えると、あとで様々な不具合が出てくる可能性があります。
美容室の内装デザインを考える上で欠かせないポイントや注意点、おしゃれなデザインにするコツについて解説します。
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美容室・美容院の内装デザインを考える前に決めておくこと
美容室の内装デザインを考える前に、コンセプトとターゲットを明確にしておく必要があります。簡単に言えば、誰にどんな価値を提供するのかを具体的に決めるということです。
ターゲットは年齢・性別だけでなく、職業、収入、家族構成、ライフスタイル、悩みなど、さまざまな項目から絞っていきます。
ターゲットとコンセプトが決まったら、それをもとにふさわしい内装デザインを考えるとまとまりやすいでしょう。たとえば「小さいお子さんのいるママも、ゆっくり過ごせる美容室」なら、店内にキッズスペースを設ける、ベビーカーでも入りやすい入り口にする、といった具合に内装デザインを考えるヒントになります。
美容室の内装デザインを考える上で欠かせないポイント
美容室の内装デザインを考える上で「おしゃれさ」よりも先に考えるべきポイントは、機能性・動線・設備の3つです。
1.機能性
美容室は髪を切ったりシャンプーを行ったりする場所ですので、掃除やメンテナンスのしやすさは重要です。美容を扱うお店が汚れていたら魅力半減ですよね。床は髪の毛を掃きやすいか、水回りは防水性・防汚性に優れているかなど、メンテナンス性を重視して素材やデザインを決めましょう。
2.動線
シャンプー台が遠すぎないか、移動はスムーズにできるか、スタッフが作業しやすいかなど、お客様とスタッフの両方の動線をしっかり考えてデザインすることが重要です。
3.設備
美容室は水道・電気・ガスをたくさん使う場所。設備の性能が不十分だとシャワーの勢いが悪かったり、ドライヤーでブレーカーが落ちたりするなどのトラブルが発生しますので注意が必要です。
おしゃれな内装デザインにするコツ
美容室の内装デザインには様々なテイストがありますが、「統一感」「非日常感」「トレンド感」のある美容室はおしゃれに見えます。
1.テーマに統一感を持たせる
美容室のコンセプトやターゲットに合わせてデザインテーマを決め、それに合わせて内装デザインを統一します。
壁・床・天井・照明・小物など、一つひとつがおしゃれでもテイストがバラバラだと全体のイメージがちぐはぐな印象になり、おしゃれには見えません。色合いやテイストを揃えて空間全体がひとつのまとまりに見えるようにデザインすることが大切です。
2.非日常感を取り入れる
美容室は美を提供する場所ですので、非日常感を演出してお客様の気分を盛り上げてあげるのもおすすめです。
たとえば、海外の建物のような鮮やかな色使いや、ラグジュアリーな内装デザイン、洗練されたオールホワイトの空間など、日常では味わえないような独自の空間を作りましょう。
3.トレンドを意識する
美容室の内装デザインにもトレンドはあります。どんな内装デザインが人気なのかは、ピンタレストやインスタグラムといったSNSを活用するとスムーズです。
「#美容室内装」「#サロン内装」「#サロンインテリア」などで検索すると数多くの事例が出てきますので、その中から自店のコンセプトに合ったもの、ターゲットが似ているお店の事例を参考にされると良いでしょう。
人気のある内装デザインのテイスト
美容室の内装デザインで代表的なテイストをいくつかご紹介します。参考になれば幸いです。
ナチュラルな美容室の内装デザイン
木のぬくもり感や、観葉植物など自然のアイテムを基調としたインテリア。温かみのあるデザインで、お客様に居心地の良さを感じてもらえます。20代から40代の幅広い年齢層の女性に人気です。
ラグジュアリーな美容室の内装デザイン
高級感のある上質な素材で非日常感を演出するインテリア。彩度を抑えたシックな色使いで、空間をゆったりとデザインしているのが特徴です。30代以上の高級志向のお客様をターゲットにしたお店におすすめです。
シンプルモダンな美容室の内装デザイン
スタイリッシュで洗練された印象を与えるシンプルモダンなインテリア。色味や装飾を抑え、直線を中心としたスッキリとしたデザインが特徴です。
普遍的でどの世代にも好まれやすいですが、特に若い男性をターゲットにしたお店に向いているでしょう。メンズ専用サロンや理容室などでよく見かける内装デザインです。
ヴィンテージ、アンティークな美容室の内装デザイン
ユーズド感のある家具や内装で仕上げた落ち着きのあるインテリア。アメリカンヴィンテージスタイルやヨーロッパヴィンテージスタイルなどがあります。あえて中古の椅子などを使うのも効果的です。
まとめ
美容室の内装デザインを決めるときは、おしゃれさだけではなく機能性や動線、設備などにも配慮する必要があります。
また内装デザインを決める上でコンセプトとターゲットの設定は不可欠ですので、まずはそこから考えてみてください。きっと理想のサロン実現に近づけるはずです。
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記事の監修・執筆者
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株式会社ライフワン 古川原
保有資格:
・2級建築士/
・第2種電気工事士/
・一般建築物石綿含有建材調査者/
・石綿作業主任者店舗設計施工.com運営担当の古川原です。施主様、店舗デザイン・内装工事・建築工事会社様にも満足いただけるよう皆様をサポートさせていただきます。
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