飲食店にロゴって必要?店舗のシンボルとなるロゴの役割や決め方

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執筆者:古川原

飲食店にロゴって必要?店舗のシンボルとなるロゴの役割や決め方

あなたが飲食店に出かけて、お店に来た時にまずどこに目がいきますか?
おそらくお店の看板や、そこにあるロゴに目がいくのではないでしょうか?

飲食店を開業するにあたり「ロゴってどうやって決めているの?」「ロゴを作ろうと思っても決め方がわからない」と迷われている方もご安心ください。
本記事では、飲食店がロゴを必要とする理由や、ロゴの決め方作り方・費用についてをお伝えします。
SNSが活発に利用されている現代だからこそ、飲食店のシンボルとなるロゴに想いを乗せてより多くの人々に発信していきましょう。

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飲食店にロゴが必要な理由

お客様が飲食店を選ぶ時、目に入るのが店頭の看板とロゴです。その看板のロゴや雰囲気を見て、自然とどんなお店なのかをイメージしています。 つまり、ロゴはお店の第一印象とも言える重要な役割を果たしています。

1.イメージを伝えやすい

文字や絵というのは、無意識にそのお店のイメージを利用者に与えています。
例えば、高級フレンチ料理店であれば洗練された高級感を訴求するために、筆記体や明朝体などを用いて繊細なデザインにしているところが多く、反対に安さや手軽さを訴求するような食べ放題の焼肉店などは、力強いゴシック体を採用している事が多く見受けられます。

このように、ロゴは訴求したいお店のイメージにあわせて作成されています。
これから飲食店をはじめる方は「どんな業態の店舗で、どのような第一印象を与えたいのか?」というコンセプトを明確にして、ロゴデザインの方向性を検討してみてください。

2.ブランディングに有効

よくブランディングと言う言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか?
ブランディングとは、企業・店舗・商品を「独自のもの」と認識してもらい価値を確立させること・高めることを指します。

例えば、スターバックスと言えば、どんなロゴを思い浮かべますか?
恐らく大半の方が、緑色で自由の女神のような女性が入ったロゴを思い浮かべると思います。

ロゴは、今後の飲食店経営の中で徐々に価値が出てくるものになります。
〇〇といえばこのロゴデザインというように、店舗側とお客様側の認識が一致することで、より高いブランディング効果を発揮します。

3.SNSなどの発信に有効

先ほど説明したブランディングと通ずる部分がありますが、スマホが普及しSNSが活発になった現代では、 お店側の広報戦略の一つとしてInstagramやTikTokなどのSNSを活用している店舗も多いのではないでしょうか。

その際に、ロゴはお店のシンボルとして投稿に登場する頻度も高く、利用者によって拡散される際にも重要な役割を果たしています。
ロゴは視覚的にイメージを訴求できることから「あれ?このロゴみたことあるな」と記憶に訴えかける効果もあるのです。

飲食店のロゴの決め方

飲食店のロゴの決め方

次に、飲食店のロゴを決める際のポイントについてご紹介します。

お店のコンセプトを決める

ロゴは、そのお店のシンボルになります。
お店がどんなコンセプトなのか?どんな人たちがターゲット層なのか?店舗設計と合わせてロゴを作成するとイメージが伝わりやすくなります。

(例)ハワイアンテイストのカフェの場合のコンセプト

・南国をイメージさせるような店舗デザイン
・緑の観葉植物が映えるように、店内は白と茶色で統一
・キーカラーは、トロピカルなマンゴー色
・女子高生がメインのターゲット層

ロゴとお店の雰囲気には統一感をもたせたほうが良いため、店舗デザインに使用するカラーに合わせてロゴも作成することがポイントです。

デザインに意味をもたせる

飲食店を始める際に、皆さんきっと「こんなお店にしていきたいな」などと想いがあると思います。
様々な意味や由来を持たせることで、ロゴに歴史が加わり利用者の方へむけた独自性のブランディングを確立することができます。

例えば、全国で350店舗を超える飲食店「バーミヤン」は、看板に描かれた桃のデザインでお馴染みですね。
今では見慣れたロゴですが、どうして桃の図柄がロゴになっているのか、そのストーリーをご紹介します。

「桃李不言下自成蹊」という言葉があります。桃や李(すもも)は何も言わなくても花の美しさや実の美味しさで人が集まり、下には自然と道ができるという意味ですが、美味しい食事を楽しみに多くの方が集まってくれる、そんなお店にしようと桃にしました🍑

引用元:バーミヤン【公式】X投稿

また、桃は中国では不老長寿の象徴として縁起の良い果実とされており、中華料理の思想「医食同源」も表現しているとのこと。 美味しい食事を楽しみに人々が集まる店にしたい、という願いを形にしたのがあのロゴデザインとなっています。

飲食店のロゴの作り方・費用

飲食店のロゴの作り方・費用

最後に、飲食店のロゴの作り方・費用についてお伝えさせていただきます。
ロゴの作り方には大きく3つのパターンがありますので、ご自身の予算や要望にあわせて選んでください。

1.ロゴ作成用のアプリ・サービスを使用する

最近では、カラーイメージや字体などを入力すると自動でロゴを生成してくれるアプリ・サービスがリリースされています。
入力した情報を元にAIによってイメージに近いアイデアを一覧にしてくれるので「フランスの子供部屋みたいなおしゃれなロゴにしたい」など、ある程度イメージが固まっており、イラストレーターやフォトショップといったデザイン編集ツールを使用できる方にはオススメです。

お店のロゴとして使う場合は、商用利用が許可されているかどうか、利用規約や使用条件を必ず確認しましょう。
無料プランと有料プランで差別化されていることも多く、商用利用は無料でできても、商標登録には有料プランとなる場合もあります。
デザイン候補を確認するところまでは無料で、ダウンロードをする際に費用が発生するケースや、印刷用の高解像度のきれいなものは有料となるケースなどもあります。

こんな方におすすめ
・費用を抑えたい
・イメージはある程度湧いているがもう少しアイデアが欲しい
・自分たちでデザイン編集ツールを使うことができる

2.クラウドソーシングサービスを使用する

クラウドソーシングサービスとは、フリーランスなど個人や在宅ワークで活動している方が多く登録されているサイトです。
有名なサイトでいうと「ランサーズ」「ココナラ」「クラウドワークス」などがあります。
デザインの中でも「ロゴデザイン」「サイト制作」のようにカテゴリが分かれており、そのジャンルを得意とするクリエイターに案件依頼が可能です。
気になる費用相場は、ロゴデザインで25,000円〜85,000円/個が目安とされています。

クラウドソーシングサービスには多くのクリエイターが登録していますが「経験は浅いが、デザイン案を多く出してくれる」「経験豊富だが、修正回数に上限が設けられている」など、経験や条件も様々です。
デザイナーによって異なる費用・条件が設定されていますので、個別に確認するようにしましょう。

特に気をつけておきたいポイントは以下の4つです。
・デザイン案は何案まで提出できるか
・修正回数は何回までか
・これまでの制作実績
・メールなどのレスポンスの速さ

最後のレスポンスの速さは、一見デザインに直接関係ないように思えますが、スムーズに制作を進めるためには大変重要なポイントです。

こんな方におすすめ
・費用を抑えたい
・あまりデザインにこだわりはないがそれなりの物は欲しい

3.デザイン会社に依頼する

一般的なデザイン会社にロゴを依頼した場合の費用相場は、50,000円~200,000円といったところでしょう。
クラウドソーシングサービスに依頼するよりも少し費用はかかりますが、ターゲット層や雰囲気・コンセプトをヒアリングした上でデザインを起こしてくれるため、アイデアを具現化したより独自性の高いロゴを作ることができます。

おしゃれな飲食店にしていきたい・カジュアルな飲食店にしていきたいなど、デザイナーと打ち合わせを重ねて世界にたったひとつのロゴを作ってみてください。

こんな方におすすめ
・独自性の高いロゴにしたい
・アイデアやデザインなどをお任せしたい
・デザインのクオリティにこだわりたい

まとめ

本記事では、飲食店がロゴを必要とする理由や作り方・費用についてご紹介させていただきました。
競合も多い飲食店業界において、長くお客様を惹きつける店舗づくりのためにブランディング戦略は欠かせません。
視覚的にイメージを訴求できるロゴは、お店の認知度アップや他店との差別化に重要な役割を果たしてくれます。

作成方法 費用相場 ポイント
ロゴ作成アプリ 基本無料
利用方法によっては費用が発生
・商用利用許可の確認必須
・自分たちでデザイン編集ができる方向け
クラウドソーシング 25,000円
〜85,000円
・デザイナーにより依頼条件に差がある
・程々の予算でそれなりの質がほしい方向け
デザイン会社 50,000円
~200,000円
・独自性の高いロゴを制作可能
・丸ごとプロにお任せもできる

まずはお店のイメージやコンセプト、どの程度のブランディングを目指すのか、方向性をまとめてみましょう。
その上で、予算やこだわりにあわせて最適な制作方法を検討してみてください。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

    記事の監修・執筆者近影

    店舗設計施工.com運営担当の古川原です。施主様、店舗デザイン・内装工事・建築工事会社様にも満足いただけるよう皆様をサポートさせていただきます。
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